本日の鳥没堂は晴れ。 此方様は多くの像を口に含んで煙に消えました。ｶの残した歌を読んでみましょう。 枯れた木の実がわたくしを呼びました。目の前を真っ黒い蛾が通りますと、翅にあいた風穴から目玉が覗いて、こちらを睨みつけます。思わず坂を転がると、…

本日の鳥没堂は曇り。 目玉に棲みつく蛾が有名になりましたが、実は走り鼠の一種にもそういうものがいます。 外観は猿によく似て、体にはほぼ毛がありませんが、頭部にだけ長い毛が生えています。空き巣のようにこっそりと行動するので、入り込まれても気付…

本日の鳥没堂は雨。 今朝はいつになくあちこちから湯気が立つのを、横に座る鳩が齧っていました。曰く、松ぼっくりの頭に刺さる柱と、魚卵を翳した山の根には、共通点があるのではないかと。 干からび博士が答えます。どちらにもケナキアオタベゴムシが付く…

今日の鳥没堂は晴れ。 昨夜は外がザーザーいうので雨かと思えば、梟がさかさまに飛び跳ねていました。この辺りは昼が少ないので、街灯も一日中点いたり消えたり点いたりを繰り返しています。 ところで、雲のない日にはよく風船が泳いでいますね。彼らはべん…

本日の鳥没堂は曇り。 植物の世話はなかなか骨が折れますね。溜池が沸騰しているので海まで行きます。じょうろが汚れていると、部屋には乾涸びた茎なんかが舞ってしまいます。ときどき、目の大きな尾長鶏がお掃除してくれるので、当店は綺麗なときとそうでな…